今日は中3の模擬試験でした。
この時期になると時間配分の話になります。
少し考え方を変えると気持ちに余裕ができるので気になる方は読み進めてください。
時間が足りないと焦る気持ちは100点を取るための焦りです。
最後まで解くことを考えて時間がないと焦るのです。
しかし、満点を取らなければ合格できない学校はありません。
第4学区で最難関の県立高校の福岡高校も8割強取れば合格です。
毎年新傾向の問題がありますが、ほとんどの問題は過去の傾向に沿って作成されています。
だから、自分の得点できるところをきちんと見定め、どこで得点をしなければいけないのかを知っておき、その分量のペース配分を考えることが大切です。
だから、過去問の繰り返し学習が大切で、模擬試験でそのペース配分を緊張感の中、練習することが重要なのです。
模擬試験は受ければ受けるほど良いというのは練習の機会が増えるからということです。
模擬試験は志望校判定にとらわれがちですが、どの分野が苦手で、どこを補強して合格点に近づけていくのかを見定め、時間配分を考え、学習の成果が発揮できているのかを確かめることが最も必要なことと言えます。
例えば数学は大問の1番が小問集合で18点です。
志望校によっては大問1がきちんと解けてその他大問の(1)などで点数が拾えれば合格点に達することができるため、大問1に15分程度の時間をかけて丁寧に解いていくことが大切です。大問の4の関数の難問などは解けなくてもいいのです。
上位校を目指す生徒さんは大問1を早く正確に8分以内で解いていく練習が必要です。
ここに時間をかけすぎると、ひらめきが必要な大問の5や6の図形問題に十分な時間を使うことができなくなるため、焦って得点できないということになります。
このような状況で、「図形問題が難しく時間が足りなかった、後からやり直したらわかったのに」という言葉をよく聞きますが、この場合の敗因は大問1に時間をかけ過ぎているということが非常に多いのです。
合格ボーダーまで何点必要だから、どこにどれくらいの時間をかけるかをきちんと考えペースを考えることが大切なのです。
また、時間が足りなかったと落ち込んでいる生徒さんは力をつけ解ける問題が多くなってきたから時間が足りなくなっているのだと伝えることも大切です。
わからない問題が多いうちは時間が余りますからね。
この時期から受験生のメンタルケアはとても重要です。
落ち込んでいても前には進めないので具体的なアドバイスや前向きになるような声掛けが大切ですね。
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