今週は中3の三者面談を実施しています。
私の塾では中3の三者面談を4回実施させていただいていますが、その第1回となります。
模擬試験の結果をもとに夏休みどのように学習していくのか、志望校を決定し受験方式の説明と検討をしていただくことが目的です。
生徒1名に対し1.5から2時間かけて詳細に模試の結果を確認し、どこを学習して何点UPを目指すのかを明確にした個人シートを作成しています。
多くの塾がこの時期に三者面談を実施していると思いますが、夏期講習のカリキュラムを作成し提案するというものではありません。大前提は自分で何をするべきなのかを明確にしてほしいと思って作成しています。
もちろん前回の投稿にあるように夏期講習は実施します。
中三は夏期講習は必要です。ただ、中3の第1回の模試は今後高校生になってより重要度を増す模擬試験への取り組み方を重視してお話ししたいと思っています。
模擬試験の結果を何ら説明なく生徒や保護者にお渡ししてしまうと、志望校判定や得点にばかり目がいくので、怒られたり悲しまれたりして終わってしまうことが多いのです。
この時期の模擬試験での得点や志望校判定はさほど重要な数値ではありません。
もちろん塾経営という観点から考えると、危機感を持っていただいて増コマや夏期講習の購入の強い根拠となるので欠かせない数値ということになるのでしょう。
ただ、この考え方は塾の売り上げUPを主眼としたものになってしまい本来「親子で共に戦っていく」という高校受験の最も大事な要素の親子のパワーバランスを崩してしまうことになります。
本来は受験生自身が主役であり親や塾は初めての戦いを支えていくというバランスが、成績を上げるためにたくさん投資せざるを得ないというネガティブな感情になってしまいます。
今後長く続く生徒の人生をより豊かなものにしていくことが保護者と塾の願いだと思っています。
本当にその生徒さんに必要なことをご提案していけるようこれからも考え続けていきたいと思っています。
今年は近隣に2校の新規塾の参入があり、このような理想論が通用しなくなる時が来るのかもしれませんが、ポリシーを曲げることなく強い心で望んで行かなけれないけないと気を引き締めております。
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