トライプラス東郷駅前校
キャンペーンなど詳細はこちら

文理選択

その他
スポンサーリンク
スポンサーリンク

先日、3月で退会した高校1年生の生徒さんが文理選択の相談に来ました。

高校受験が終わり、退会する生徒さんには「文理選択で迷ったら必ず相談に来なさい」と伝えている。

多くの高校で、1年生の今の時期くらいからアンケートが始まり、後半に選択することになる。
2年生からは文系コース・理系コースにクラス分けされて、それに沿った教科や科目の勉強をすることになる。また、文理選択は大学の受験科目や入学後に学ぶ分野につながり、その先の就職にも影響する。

このような大切な決定であるにもかかわらず、「親が理系に行けと言った」「文系の方が楽そう」「数学が苦手だから」など、ふわっとした理由で決めていることが多く、後悔をしてしまうことも多くあります。

最も理想的なのは、将来就きたい職種から逆算するという決め方です。
研究者になりたい、医者になりたい、電子機器などの開発がしたいなどであれば理系に進むことになるでしょう。裁判官や弁護士になりたい、商社に就職したい、政治家になりたい場合は文系選択となるでしょう。

このように将来のビジョンが明確である場合は困らないのですが、将来の職業が決まっていない場合と最近希望の多い看護師が希望の場合は考慮が必要です。

将来の仕事が決まっていない場合は好きな教科で決めるのも良いかと思います。
嫌いな教科を残り2年間+後の進路学習していくのは厳しいと思います。
実験が好き、読書が好き、計算が好き、大河ドラマを見るとワクワクする、など興味関心がある方を選択しましょう。

それでも決められない場合は、中3や高1の初めに習う物理の「力学」がすんなり受け入れられるかで決めるのも良いかと思います。
例えば、「垂直抗力ってどういうこと??」「走っている電車の中の人に力が働いていないってどういう意味??」などみてわかる状態と一見矛盾しているようなことがすんなり入ってこない、などでしょう。

好きではないけど数学や理科が得意で理系を選んでしまうと大学進学後に後悔するまもしれません。大学で習う、物理や化学は高校で習うものと全くの別物で、理系に多い研究は好きでもないと苦痛な根気と時間を要する学科が多いからです。

理系は就職が良いとか年収が高いという理由も上と同じ理由で考えた方が良いでしょう。
実際に専門性を求められる為、就職率も高めで年収ベースで見ても理系の方が高めです。
そっちでも良い程度の考えで選んだ理系であれば就職に有利な専門性は苦痛でしかない可能性もあり、年収ベースが高いのも費やす時間や労力を考えると有利とは言い難いようです。

看護系の大学を目指す人も注意が必要です。看護系は女性の希望者が多く、理系科目を苦手とする女性が多いのも事実です。
医療系=理系コースではないことは考慮に入れるべきでしょう。
九州内では国公立大学でも共通テストで理2科目を課さない大分大、長崎大、宮崎大や一部公立大学も文系の生徒さんも受験も可能です。また私立大では英語、国語必須+数・理から選択や国・理からの選択など文系の生徒さんが受験しやすい学校が多くなっています。
ただし、入学後は理科の必修科目が多く、ほとんどできません状態で入学すると苦労する可能性があります。

本当はもっともっと書きたいことがあるのですが、教室で多くの生徒さんが悩んでいることや、高2、高3で入会の面談時によく聞く状況をまとめてみました。

文理選択は人生の大きな選択であるにもかかわらず、高校受験後比較的早い段階で決定を迫られるのでなんとなく選んでしまい後悔することが多いようです。

良い機会なので将来についてよく考えて、後悔のない選択をしてもらいたいですね。

コメント