令和2年4月より私立高校授業料実質無償化がスタートし、高校受験の状況が変わってきました。
その影響は県立高校の偏差値に表れてきています。
今回はこの件を踏まえ、今後の立ち振る舞い方について整理していきます。
世帯収入によっての就学支援金が拡充されたことによって約6割の世帯で私立高校の授業料実質無料化の対象になり3割弱が減免の対象とされています。
奨学金の制度も変わっており、授業料無料ではメリットがない為、無料分の支給がある学校がほとんどになっています。世帯収入が700万円未満(子供の人数による)で奨学金を受けることができれば40万円弱が支給されるということになります。県立高校に通うよりお得ということになるのです。
このような事情もあり、定員割れがでたり、合格事績が良くても偏差値が伸び悩む県立高校が多くなっています。
また、私立の方がメリットがあると感じる人が増えた為、専願での希望者が増え、約9割が専願入試での合格者という状況になっています。
そうです。一般入試が厳しくなっているのです。
1学年500人定員の高校は450人が専願で一般入試枠は50人ということになります。
いかに一般入試が厳しい状況なのかがわかると思います。
(追記)所謂高偏差値高校の専願率は50%程度ということでした。それでも志願者数を考えると、私立高校を希望する場合、一般入試に対して専願入試の優位は変わらないと言えます。
中学3年生は11月下旬から始まる三者面談で私立の受験校と受験方式が決まるので、11月初旬の進路選択テストと11月半ばの冬季テスト(2学期末)までは学校の学習内容を予習復習しながら1、2年生苦手克服に力を入れて学力を上げていくことが大切です。
私立の受験方式が決まるとその後は受験に向けひたすら苦手克服をしていくことになります。
受験は合否の時に進路が決まるのではなく、11月にほぼ決まるということになりますね。
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