今は新規の入会希望者の多い期間です。
TVCMやWEB広告も塾や塾のランキングサイトの広告を多く見かける時期です。
春の繁忙期と夏の繁忙期の2期が塾の需要期になりますが、春は小学生が多く夏は中3を中心とした受験生が増えます。
夏は部活の大会が終わり本格的に受験勉強に取り組もうという人が増えるからで、春は新学年になるにあたり「そろそろ」という需要が多くなるからです。
中でも小学生は学習教材の選択肢が多く、どれを選んでいいのかお悩みの方も多いと思います。
とりあえず気楽に始められる進研ゼミなどの通信教育を選ばれる方も多いかと思います。
通信教育は非常に優れたコンテンツで内容も非常によく作られているものが多いです。
ただ、このシステムで学習を継続できる子が少ないという欠点があります。
要するに続けれればコスパも良くラッキーという教材です。
各社月別会員数はおろか継続率を対前年比でしか公表していません。
これはあまり良い数字ではないため発表を控えているとみるのが良いでしょう。
数少ない公表値の中で4月の会員数内訳があります。
この数値によると毎年約4割が新規の会員ということになっています。
2、3月の新規の会員数などの処理などの不明確さががありますが、単純に見ても全学年の会員数の4割が4月入会者という結果から見ても非常に低い継続率であることが伺えます。
成績向上に結びついている生徒さんの割合は1割以下というお話も伝わってきます。
また、面談をしていて強く思うことですが、通信教育を継続できなかったことを子供の責任と考えている保護者が大半であるということです。
そもそも9割の人が成績を上げられないコンテンツであるにもかかわらず、継続できなかったことを子供のせいにしがちな教材であると言えます。
子供はその話になる時はもちろん節目がちになります。
これこそがまさに通信教育の最大のネガティブな要素であると思います。
そもそも継続がむずかいしい教材であること、送られてくるレポートの改善を保護者が真剣に取り組まなかったことが大きな要因であるにもかかわらず、継続できなかったことは子供の責任なのです。
これで勉強が楽しいと思う子供は育ちません。
その辺りを考えて通信教育教材を始めていただければ良いのかと思います。
「続けばラッキーで、続かなくても全然普通以上」
です。
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