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高校中退について

その他
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6月は高校生が退学を考え始める時期だと言われています。
高校中退の理由とその後の進路について少し考えてみたいと思います。

高校の中退者は年々減少しており30年前のピーク時に対して中退者数12万人から4万人を切り、全体に占める割合も半減しています。
不景気になると高校中退者が減ると言われていますが、長く続く不況で中退者が減っているのではなく、学校の改善が進んでいるのだと思いたいところです。

データは令和2年の数値ですのでコロナ前のデータであることをご了承ください。

中退を考える学年は1年生が多く、中退者の減少に伴い学年間の差は減少していますが、一年生が多いという状況は変わっていません。

また、退学を考えるピークは3回あり6月、10月、3月です。

退学理由のトップは「進路変更」ですが、これは原因というより結果のように感じますので「学校生活・学業不適合」がトップの原因と考えていいかと思います。

「学業不適応」は入学試験で志望校に不合格になったため不本意な進学となったケースが含まれます。

進路変更の原因は学業不振や不敵応だと思いますが、これらのものと分けられているのは、次への進路が決まっているケースになるのだと思います。

進路変更の内訳を見ると約半数が別の学校への入学を希望しています。
おそらく単位制の高校への編入が多いと思います。
注意してほしいのは最初のデータにある学年別中退者数のデータで単位制の中退者が多いことです。

高校中退者全体は1%程度に対し単位制高校の中退率は7%程となっています。

単位制高校は必要な単位のみを取得すればいいのですが、自由度が高く強い意志が必要で、学費も高額です。
福岡県の公立の単位制高校は青松高校のみです。
学費は4〜5万円/1年間と安いのですが入校時期が4月と10月の2回のみで時期を逃せば最長半年学校を利用することができません。

私立の単位制高校高校は残り単位数などで違いはありますが年間10万〜25万です。

どちらも就学支援金制度が受けられるため実際には大幅に減額されます。
ただし単位制の高校の多くは通信制で、先に書いた通りモチベーションの維持が難しく通信制高校のみの利用の場合、約6割の生徒が卒業できないというデータがあります。

そこで登場するのがサポート校です。有名なのはトライ式高等学校やN高等学校ですね。
サポート校は、通信制高校に通う学生にとって、学習塾のような存在で個人の習熟度に合せて、勉強の指導、提出レポートのスケジュール管理、ときには心のカウンセリングも行います。また、ネイルや語学といった専門知識を学ぶプログラムもあり、手厚い指導と幅広いカリキュラムで学生たちの高校生活を支えています。
ただ、やはり高額でスクーリングの回数や取得単位数によって違いますが、年間25単位取得で5日間スクーリングとなれば80万から120万と非常に高額です。
また、サポート校のみでは高校卒業の資格の取得ができないため通信制高校+併設サポート校の組み合わせが一般的です。
高校進学時より通信制高校+サポート校の利用の場合、卒業まで大学の学費に近い費用が必要になります。

このように、高校を中退してしまう理由やその後の進路などを見ていると、高校選びのプロセスと進学後の成績によるコミュニケーションが大切であり、せっかく入学した高校なのできちんと卒業できるようサポートが不可欠だと言えます。

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