この時期は本当に毎日何かある。
昨日、中3の時に入会し、2月で退会となった生徒さんが顔を出してくれた。
県立の中堅校に通って、なかなか進学先が決まらず、比較的合格しやすい私立大の最終試験の案内をした生徒さんだ。
その日が合格発表だったので気になっていた。
そんな折に姿を見せたので、私は合格の報告だろうと思い、マスク越しだが満面の笑みで「どうだった?」と聞いてみた。
「補欠合格でした、追加合格の場合は26日に連絡があります。」とのことだった。
青天の霹靂とはこういうことなのだろう。プロらしくなく言葉を失ってしまった。
少し不器用な子だが彼女なりに努力していた。
しかし結果がついてきていないのだ。
今後の行動にアドバイスを求められた。
今から出願可能で通学可能な学校を2校と、遠方だが希望の学科がある学校を1校ピックアップし、専門学校も検討しながら4月を迎えるための提案をした。
理系で工学部希望の生徒さんだが、通学可能な2校は文系(経済学部系)だ。
やりたいことではないが、進学するのであれば、学位を取りに行くと割り切って、大学内で学ぶというよりも4年間大学外で何を学び、その経験をどのように伝えられるかに重きを置き、来たるべく社会に出る際に求められる人材になることを学んでほしいとお伝えした。
昨今、学歴社会ではないと言われているが、先だってのリクルートのメールフィルター問題からも、以前根強く学歴社会は残っている。
私は、「高学歴≒(ニアリーイコール)やらなければいけないことに誠実に向かい合った結果」 に家庭環境外的要因などの自分ではどうにもできない問題を掛け合わせたものだと思っている。日本に生まれたという幸運で後者は逆転可能場合が多いとも思う。
そして、前者はまさに社会人としての資質そのもので、履歴書に記載される何行かでその方の人となりを判断し、選抜する 資料としては当然必要なものであると思う。
ただ、それだけで人生のレールがローカル線に分岐し、自分の希望する目的地には辿り着けないと考えるのは違うと思っている。その時できるベストを尽くせば必ず希望する駅に辿り着けるはずだ。そして、目的地はさまざまな風景をみて、聞いて、経験することによって、今とは違うもっと良いと思うものに変化していくはずだ。
どのような進路になろうとも、諦めず、言い訳を自分以外に求めることなく頑張ってほしい。そして今度こそは笑顔で再会したいと強く願っています。
追記
後期受験をした学校から追加合格の知らせが来たと連絡をいただきました。
本当に良かったですね。素敵なものを世に送り出せるよう頑張って勉強してください!
コメント