小中学生を中心によく言われることがある。
「こんなのやっても将来使わない!」である。
確かにそうで私もサラリーマン時代は一次関数や徳川家康を使って仕事をしたことはない。
では、こう聞かれたらなんと答えるのが良いのだろう?
「仕事で使うものもあるけど大半は使わないね」と答えます。
勉強なんて社会に出れば、ごく一部の専門職に就く人がごく一部だけ使い続けます。
それ以外は、入社して覚えることが大半で、現実問題としてほとんど役には立っていないのである。子供だって親を見ていればそう思っているのだ。
ではなぜ勉強するのでしょうか?
人には「やりたいこと」と「やるべきこと」がある。
学生さん(大人もかな)の「やりたいこと」といえば、インスタやYoutube、TikTokを見たりゲームをしたり、友達と遊んだりということになる。
「やるべきこと」は勉強や部活ということになるのだろう。
大人は仕事が「やるべきこと」にあたる。
将来、定員の決まっている仕事につきたいと思う人が定員以上いた場合、「やりたいこと」に力を入れてきた人と「やるべきこと」に時間を使ってきた人で、どちらの人がその仕事に就くべきなのかは自明の理である。
「やるべきこと」は同じもので比較していかなければならない。
それが勉強ということになる。
中高生で将来使わないものが多いのは、世の中に必要なものを提示して、その中から選択してほしいという時期だからだ。それゆえ、高等教育になるほど教科数は減っていくのだ。
みんなが同じ「やるべきこと」でやりたい仕事に就けるのか、諦めなければいけないのかを決めるのが勉強の本質であると思う。
子供達にも丁寧に説明すれば理解してくれる。
こういうことも塾の役目の一つなのだと思う。
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