今日は土曜日。
3月まで中3対象の自学講座をやっていたのでなんだかとても淋しく感じる。
9月までは定期試験の時期以外は静かな土曜日になるのだと思う。
私が担当している授業が17時にあるので、予習を兼ねてじっくり勉強しましょうかね。
昨日は私立の、一昨日は県立の入学式で新しい制服を着た生徒さんがたくさん来校してくれた。
そんな中、少し曇った顔で来校した生徒さんが1名。
この生徒さんは私立校の最上位クラスに特待生で入学した生徒さんだ。
周りがみんな賢そうですっかり自信を無くしたそうだ。
特待生を剥奪されるかもしれないと恐々としていた。
当校にも、いわゆる私立の特選やS特進というクラスに通う生徒さんが何名かいる。
このような生徒さんたちに私からお話ししていることがある。
私立には入学試験の得点(偏差値)でコースが違う。
ほとんどの高校はかなりの幅の偏差値の生徒さんが存在する。
例えば九州高校は
スーパー特進(67)
特進(61)
準特進(56)
進学(47) ※()内は基準偏差値
という具合に20の偏差値差がある。
それでも、ほとんどの保護者、生徒は「九州高校って頭いいんですか」と聞いてくる。
保護者は「〇〇大学に○名進学している」が高校の良し悪しを決める基準であることが多い。
そう、主に最上位クラスの生徒さんの進学実績を気にしているということになる。
600名以上いる入学者数の中で40名の生徒の進学先で学校の評価が決まっているということだ。
今年宗像高校は東京大学2名、京都大学2名の現役合格者を輩出しちょっとした話題になっている。この2校の現役合格者にかぎってみれば福岡高校よりも良い実績となる。
それでも1.25%の生徒さんの話だ。それでも宗像高校の評価は大きく上がる。
要するに私立最上位クラスの生徒さんは授業料免除、別校舎、別スタッフという待遇で結果を残さなければならないという責務を負って3年間学園生活を送ることになる。
初めはプレッシャーに感じるのだが、3年間で大きく成長し、自らの責務を理解し行動していけるようになる。
中学生活を頑張ってきた対価として非常に得難い経験をできるのだ。
私は人に成長において「気づき」が大事な要素であると考えている。
だから、早い段階でこのような話をしている。
「Wind Climbing ~風にあそばれて~」という奥井亜紀さんの歌の中に次のような一節がある
どうにもならない 今日だけど
平坦な道じゃきっとつまらない
きみと生きてく明日だから
這いあがるくらいで ちょうどいい
不安もわかるが頑張ってほしい!
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