昨日、妻と自己啓発について少し話した。
妻は大学に通い始めてから、若い子たちに圧倒されているのか自信を失いがちに見える。元々、学業に関しては自信がなかったのかもしれないが、体の不調を訴えることも多く「歳のせい」と笑って言うが少し心配していた。
課題に追われているので本をじっくり読む時間はないと思ったので、一緒にYoutuberの方が本の内容を上手くまとめて解説している動画を見た。
「嫌われる勇気」という本だ。
私は実際に読んだのだが、採用度60%かな、と思いながら読んだ。
2年ほど前に読んだので忘れかけていたが、妻には知ってほしい内容が盛り込まれていたので一緒にみて少しお話をした。
原因論と結果論のところを見て欲しかったのだ。
本題と少しずれるのでこの部分は後日改めてにするが、この本の内容の1つに「褒めない」という内容がある。
承認欲求の奴隷にしないためと上下関係を作らないためだということだ。
アドラー心理学を例などを交えて会話形式で解説していく形式で、わかりやすく納得する部分も多いのだが、私の実体験を踏まえた上では考えさせられるところも多かった。
職業柄、年間200件以上の三者面談を実施している。
全てがそうだとは言わないが、成績が伸び悩んでいるお子さんの共通点ともいうべきところがある。
保護者の方が「子供の出来なさに関してに関しては饒舌になる」ということだ。
「全然勉強しない」「勉強の仕方を知らない」は塾に来る目的なのでわかる気はするのだが、「いつまでたっても算数ができない」とか「どれだけ教えても理解してくれない」など聞くに堪えないことも平然と子供の前で言ってしまうことだ。
以前に、私に相談に来た保護者の方で、「たくさん勉強したと言っていたのに30点しか取れていない」言われたことがある。
この生徒さんはテスト前、毎日塾に来て(連れてこられて?)いた。
私も時々様子を見に行っていたので、ずっと勉強をしているわけではないことは承知していた。
でも、あえて気づかないふりをしていることが多かった。能動的行動でないにしても、今までほとんどしていなかった勉強を、頑張ってデスクに向かっているというだけでもすごいことだと思ったし、物理的時な考えても今までより確実に学習時間は増えていると判断していたからだ。
保護者から聞いた結果はおおよそ予想通りだった。
点数だけみれば大した点数ではないのかもしれない。しかし残回は15点ほどだったので、言い換えれば倍増である。しかも平均点が大幅に下がっているテストだったのだ。
ここは褒めてあげてほしいところであった。
少なくとも努力を認めてあげる部分があっても良いのだと思う。
「おっ、点数が倍増してるね!どんなところが良かったのかな?」と聞いてあげるべきなのだろう。
「塾に来て勉強したから」とか「一生懸命対策したところができた」という答えが返ってくるだろう。
「じゃあ、次は平均点を取りたいね!どうしたら次も点数を倍増できるかな?」
「計算ミスがあるから見直しをする」「もっと早くテスト勉強を始める」
などという会話になる。計算ミスが見直しで治るかはさておき、自分で能動的に解決策を見つけようとすることがだいじだとおもうのだ。
このようなやりとりをほめないですることは難しい。
させられていると思っているうちは、保護者の熱心な送迎なども逆効果になることが多く、負のサイクルとなるのだと思う。
「効果的に褒める」ということがとても大切なのだと思う。
かくいう私は子供には否定文で話すことが多い…
我が子にを褒めるのは本当に難しい。
塾って大事で責任の大きな仕事だと思う。
妻のブログも良かったら見てあげてください。
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