夏期講習の時期になりました。昨年まではオンライン主体のCMが多く、各塾苦労しているのだと感じていました。出足も遅く通常7月末までのキャンペーンでしたが、8月末まで延長という事態もありました。
塾の入会が多い時期は春と夏です。特に夏は受験生が大きく動き出す時期ですので1日2〜3件の入会面談を実施する毎日です。
今回は私の夏期講習などの季節講習の考え方を少しお話ししてみたいと思います。
私は商売が上手い方ではないらしく、三人の子供を育てた経験なども考え、お子様にとって最適な塾選びと塾の利用をお話ししてしまいます。
私の塾が皆様にとって万能であるわけではありません。
希望の進路や成績、性格、住む場所など総合的に考えて塾選びをしていただきたいと思っています。
ですから、他塾の良い点悪い点をきちんと説明し、みておくべき塾のご提案もするようにしています。
中3や高3のこの時期の塾選びの失敗は、その子にとって大きな機会損失になります。
だからこそ、きちんと選んでいただきたくその場での即決をしていただかないようにしています。
さて、今回は夏期講習などの季節講習のお話しです。
当校で実施する「いわゆる夏期講習」は中3対象のみです。
その他の学年は個別でのご提案とさせていただいています。中学生は部活が、高校生は部活&課外が多くあるため塾での講習会を必要とする生徒様ばかりではありません。
多くの生徒さんが英語と数学を受講してくれており、どちらか1教科のみの場合は必要に応じてご提案させていただようにしています。
理科社会は次に使うのは受験の時なので、「やらないよりは…」程度であると考えています。
中3のみ集団の夏期講習を設定しています。
教科は国語・理科・社会と英数の短期集中講座のみです。
理由は以下の通りです。
国語は定期試験と入学試験の学習法が大きく異なります。
定期テストは出典が決まっており、それゆえ問題も奇抜なものが作りにくくワークや対策問題にきちんと時間をかければ得点がしやすい教科です。
しかし、入試では出典がわからないため、文書の種類によって読み方や出題のされ方の攻略が必要になります。だから、新たに学習することが多く、各生徒の成績幅に大きな差が出にくいため集団授業に向いています。
理科や社会は、先ほど少し触れたように、各単元の関連性が少なく暗記ものが多いため、忘れてしまっているものを思い出すという形式の授業になるため、実力差が出にくく、集団の小テストで競っていただく方が効果が高いからです。
集団形式は個別指導に比べ授業料を安く設定できるため上記の3教科に関しては集団授業を準備しているということになります。
受験生以外で季節講習のみを希望されてお問合せをいただくことがありますが、その際も長い目でみてどのように塾や学習と向き合っていくのが良いのかをお話しさせていただいております。
近所に住み、部活が忙しい生徒さんなどは夏だけの短期講座をするよりも週1回でもいいので継続的に塾をご利用いただく方が効果が高い場合が多いと考えます。
小学生は講習会よりも、目標や計画を立て自由になる長い期間をどのように過ごし、何を達成していくのかを学ぶいい機会です。
学校から配布される夏休みの計画などを有効活用し主体的に行動できるが学習が最も必要だと思います。
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