繁忙期に入り毎日たくさんの体験希望をいただいています。
本当にありがとうございます。
毎日更新していたブログの更新もままならない状況です。
そんな中、たくさんの面談をさせ得ていただいている中で改めて思い出したことがあります。
私が塾を始めた理由です。
私には子供が3人います。男男女の順で、下の女の子は今年20歳で上2人は社会人です。父親は卒業したということになるでしょうか。
私は2016年に塾を始める前はファストフード店で勤務していました。給料はとても良かったのですが、24時間営業だったりグランドオープンを任されたりで忙しかったです。
20代の時は1日以上家に帰れないこともあり、信号待ちで眠ってしまい大渋滞を起こしたこともありました。
そんな私だったので、子供たちには父親らしいことはほとんどしてやれずにいました。
たまに家にいると前後の背景を知らず、その場の現象面で息子たちを叱りつけることも多くありました。
私自身が非常に厳しい父親に育てられたので、そういう接し方しかできなかったのかもしれません。
ただ、子供たちへの愛情は強く、帰宅後や帰宅前の連絡の時は必ず子供達の状況を聞いていました。
また、学校でのいじめや部活内での対応など父親でなければいけないと思っている場面には必ず出向くようにもしていました。
ここまではいい父親みたいなところもありますね。
私の最大の失敗は「厳しすぎたこと」です。
今になって思うことは厳しかったのではなく、子供を自分の所有物のように勘違いし、「こうあるべきだ」と思うことを私の主観に基づいて押し付けてきたのです。
そうすることにより、子供たちは私の顔色を窺うようになり、どうせ否定されるからと主体性がなくなり、いつも怒られているので自己肯定感は無くなっていきました。
結果、長男はいわゆる不良にもなりきれず、隠れて悪事を繰り返すようになり、親の財布からお金を抜き取るだけでなく、弟妹の大切に貯めたお金も盗み出しスマホゲームに課金するようになりました。学校にも行かなくなり中学校から休みがちで、苦労して入った高校もすぐに中退してしまいました。自転車泥棒を繰り返し、盗んだ自転車に火をつけたことにより家庭裁判所のお世話になったこともありました。
次男はそんな長男を見ているので悪いことをすることはなかったのですが、同じように私から怒られまくっていたので、主体性がなく自己肯定感がない子供になっていきました。
以前彼には助けられたことを記事にしたことがありますが、それは母親の接し方が良かったのであり、私の厳しい躾の賜物では決してないと思っています。
長女は障害があり女の子であったこともあり、どう接して良いのか分からずに、それが逆に良かったのか、純粋で真っ直ぐに育った私の師のような子です。
このように親として反省することが多く、私のしてきたことが、若い親や多感な時期の子供のお役に立てることが多いのではないかと思い塾を開業したのです。
20年以上勉強から離れていたうえに中学時代からさまざまな親不孝を重ねてきた私が塾を開業しようとしたのは、学業の知識が活かせると思ったのではないことだけは確かです。
書けばキリがないほどたくさんの後悔や反省があったのですが、そんな経験を保護者の方々や生徒さんにお話ししたり、進学についてアドバイスすることに活かせていると思います。
そのような私なので、いわゆる通常の学歴至上主義、高偏差値校合格=人生の成功者などという考えは微塵もなく、ニーズに合う合わないがあることも認識しながら入会等の説明をさせていただいています。
多くの面談をしていると、私の問いかけに毎回保護者の顔を見て、自分の意見の確認をする生徒さんがいらっしゃいます。
そのようなお子さんの姿を見るたびに私がしてきたことを思い浮かべ、複雑な心境になります。
皆さんの力になれるほどの影響力はありませんが、今後も微力を尽くしていきたいと思う1週間でした。
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