勉強時間は確保しているのだけれども得点に結びつかない。
そんな悩みを持つ生徒や保護者は多い。
ほとんどの場合、勉強方法、というよりも考え方を変える必要がある。
結論からいえば、出来ないことができるようになるから得点が上がるのだ。
今日はそのための方法の基本的な考え方を書いていく。
一度は、いわゆる「ノー勉」でテストに臨んだことがあると思う。
流石に「0点」ではなかったと思う。この点数が、授業で聞いていて理解した、覚えていた得点だ。
例えばこれが30点だったとすると、残りの70点は「理解できていない」、「忘れていた」、「聞いていなかった」、「ケアレスミス」などで知識として定着していないものにあたる。
勉強法が間違っているとどれだけ時間を使っても、この30点+αの得点にしかならない。
では何が間違っているのだろうか?
中学生では「ワーク」、高校生では「具体的な出題範囲」などが試験前の宿題や情報として提供されているはずだ。
これは、先生が「ここから出しますよ」と教えてくれているのである。
これすらしないのは、少し違う問題はので後日触れることにするが、今回はやっているのに点が伸びない場合の考え方について考えていこう。
テストの点が伸びない共通点は「1度しかしない」ことである。
宿題だから仕方なくする…早く終わらせて買ってもらった問題集をした方が良い…など理由は様々だろう。
ここで考え方を変えてほしい点は、
「1度目はわかっていないことの確認作業をしただけ」ということである。
「解いて、答えを確認する」が基本的な学習だと思うが、1度目は知識の確認作業にしかすぎないため、いわゆる前記の30点部分を見つけただけである。
間違えたところをやり直してこそ初めて残りの70点の部分に手を入れていくということになる。これをせずに得点が上がることはない。
お子様の成績で悩む保護者は、新しい教材を買い与えることが多い。
成績が上がらない生徒さんは1度解いた問題を解きたがらないからだろう。
「1度みて知っているから解けるよ」というのだが、やってもらうとかなりの場合で解けない。
最初に解けた問題はテストでも解けるのでやり直す必要はない。
できなかったところをできるようになるまで繰り返して初めて得点が伸びるのだ。
多くの問題集にはチェックボックスが付いていると思う。
あれはできた問題にチェックを入れ2週目以降に解かない問題を分けるためだ。
問題集のチェックの割合がテストの得点になっているはずだ。
これが基本的な勉強の考え方だと思う。
先生に提出するからきれいに答えを写すのは絶対にしないでほしい。
先生も忙しいので生徒一人一人の内容の確認まではしていないと思う。
どうせなら、汚くてもいいので自分の勉強方法で課題に取り組んでほしい。
答えを写して○をつける生徒も多いが、これでは自分がどこができないのかわからなくなってしまう最悪な行為だ。優秀な生徒に見える提出物が完成するが得点が悪くてはこれもまた無意味で「写したな」と思われる分、逆効果だろう。
わからない問題に時間をかける生徒も多い。1分考えてわからなければ飛ばしてしまって、後から答えを見よう。その時、答えをテキストに丸写ししないようにしてほしい。
後から見てできなかったことがわからなくなる上に、答えを写すとできた気になることが多いからだ。答えを写した問題はテストではほとんど得点できない。「あ〜、これやったのに〜書けなかった」問題である。
答えを見て理解してから、見ずに自分の力で書くようにしてほしい。この場合直後だから覚えていることが多いが、チェックをつけないことで次回もう一度見直すべき問題として分類しておけば良い。
まずはこのようなところから見直してほしいと思う。
次回は、何もなければケアレスミスについて触れていきたい。
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